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賃貸アパートで暮らしていたK様ご夫妻が家づくりを考え始めたきっかけは、第一子の妊娠でした。
「物音や声を気にすることなく、のびのびと育ってほしい」。
そんな子育てへの思いに加え、共働きの家事、ご夫婦が年齢を重ねた後の暮らし、そしてお子さんが成長したときの家族の距離感まで考えて選んだのが、米子市に建てた平屋です。
K様邸では、キッチンを中心に家の中を回れる動線をつくる一方、あえて廊下を設け、LDKと個室を直接つなげない間取りを採用しました。今の子育てのしやすさと、将来必要になるプライバシー。その両方を一つの平屋の中でどう両立するかが、この住まいを読み解く大きなポイントです。

平屋には上下階の移動がなく、家族がお互いの存在を感じやすいという特徴があります。
K様も、お子さんの成長を見守りやすいことに加え、「この先ずっと住み続けるなら、いずれ2階を使わなくなるのでは」と考えて平屋を選ばれました。
ただ、当初考えていたのはLDKから各部屋へ直接出入りする間取り。そこでアイフルホームから提案したのが、LDKと個室の間にあえて廊下を設けることでした。
お子さんが小さいうちは、家族が近くにいる安心感が大切です。しかし成長すれば、自分の部屋で過ごす時間も増えていきます。
廊下を一枚挟むことで、個室の独立性を保ちやすくし、LDKの生活音にも配慮。さらに、ご主人のリモートワーク用書斎もLDKから廊下の幅分だけ距離を取ることで、仕事に集中しやすい空間になっています。
一方、この廊下はLDKの周囲を回れる回遊動線にもなっています。各室の扉を開けておけば、お子さんが家の中をぐるぐる走ることも。天候が悪く外へ出られない日にも、以前のアパートでは考えられないほど体を動かして遊べるようになったそうです。
回遊動線
LDKを囲む廊下 → 各室 → 廊下へ戻る
K様ご夫妻は共働き。洗濯は夜になることが多く、室内干しが中心です。
そこでランドリー兼脱衣室は約2×3mの広さを確保し、天井には物干しレールを2列設置しました。
ここで重要なのは、単に「広いランドリールームをつくった」ことではありません。
洗濯機で洗う。
その場で干す。
乾いたら作業台でたたむ。
必要ならアイロンをかける。
洗濯にまつわる作業を、できるだけ一つの空間で進められるようにしたことがポイントです。
保育園から持ち帰る衣類やお昼寝用品など、子育て中はこまめに洗いたいものも増えます。K様邸では、そうした毎日の洗濯を「家の中を何度も移動する家事」にしないよう考えられています。
洗濯動線
脱衣 → 洗濯 → 室内干し → 作業台でたたむ・アイロン

さらに、洗面台はランドリーの中ではなく廊下側へ独立させました。
誰かが入浴中でも気兼ねなく洗面や身支度ができるためです。今の使いやすさだけではなく、「娘が大きくなったら」と、お子さんの成長後まで考えて選ばれています。
家事の負担は、料理や洗濯そのものだけで生まれるわけではありません。
例えば、買い物から帰ってきた後。重い食品や日用品を家の奥まで運び、それぞれの収納場所へ片付けるのも毎日の家事です。
K様邸のパントリーは玄関から直接アクセスできる位置にあり、向かい側には冷蔵庫を配置。買ってきた食品を収納するまでの移動を短くしています。キッチンには奥様が希望されたタカラスタンダード「トレーシア」を採用し、家事動線の中心に据えました。
買い物動線
玄関 → パントリー → 冷蔵庫・キッチン
玄関には、靴やガーデニング用品だけでなくベビーカーも置ける土間収納も設けています。扉を閉めれば、来客時には生活用品を見せにくくすることもできます。
「収納が多い」だけではなく、使う場所の近くに収納することで、片付けるための移動を減らす。収納計画を考えるうえで参考にしたいポイントです。

広いLDKでは、キッチンからリビングや小上がり、庭へ視線が届きます。
小上がりは「独立した和室が欲しい」という発想からではなく、寝転がったり、足を伸ばしたり、お子さんがお昼寝や遊びに使ったり、親族が泊まったりできる多目的な居場所としてつくられました。
しかも、料理をしながらお子さんを見守れる位置に配置。畳の下には引き出し収納も設けています。

LDKの天井にも、「希望をそのまま形にする」のではなく、暮らしと予算のバランスを考えた提案があります。
ご主人が当初希望していた屋根形状に沿った天井に対して、コストとのバランスを考え、化粧梁を見せる折り上げ天井を提案。さらにキッチン側を下がり天井とし、高低差によって空間に広がりとメリハリを生み出しています。
「何を付けるか」だけではなく、その希望によって何を実現したいのかを考え、別の方法も含めて提案することも、注文住宅の家づくりでは大切です。
子ども部屋となる洋室は、現在は一つの広い空間ですが、将来は中央に間仕切りを入れて2室に分けられる仕様です。ドアとクローゼットも2か所設け、家族の変化に合わせられるよう計画されています。
トイレも2か所設置し、一方はタンクレス、もう一方は災害時への備えも考えてタンク付きタイプを選択しています。
そして、家の外にもK様が大切にしたかった暮らしがあります。
奥様が希望されていたのが、ガーデニングのできる庭。花や果樹、家庭菜園があり、ダイニングと庭を結ぶタイルテラスは洗濯物を干す場所やお子さんの遊び場にもなっています。

新居で暮らし始めてからは、休日に庭の手入れや収穫をすることが増え、奥様は以前よりあまり出かけなくなったそう。ご主人も、リビングでくつろいだり、広いキッチンで料理をしたりと、「家の居心地」を実感されています。
K様邸の魅力は、単に「回遊動線のある平屋」であることではありません。
アパートで物音を気にしていた子育てから、家の中でもお子さんがのびのび動ける暮らしへ。
夜になりやすかった共働きの洗濯は、干す・たたむ・アイロンまで一室で進めやすいランドリーへ。
お子さんが小さい今は家族の気配を感じやすくしながら、成長した後は廊下や将来分割できる子ども部屋によって、それぞれのプライバシーも守りやすくしています。
そして庭には、「新居ではガーデニングをしたい」という奥様の希望を実現しました。
今困っていることだけを見るのではなく、「子どもが大きくなったら」「家族が増えたら」「自分たちが年齢を重ねたら」と時間軸を広げて考える。
一つひとつの暮らしの希望や困りごとを、間取り・動線・収納へ落とし込んでいったことが、K様邸の住みやすさにつながっています。
LDK、ランドリー、キッチン、収納、庭など、今回の記事で紹介した空間を写真で詳しくご覧いただけます。
家づくりを考えたきっかけや、アイフルホームを選んだ理由、実際に新居で暮らして感じていることを、ご夫妻の言葉で紹介しています。
「子どもを家の中でのびのび遊ばせたい」
「共働きで、洗濯がどうしても夜になってしまう」
「平屋にしたいけれど、子どもが成長した後のプライバシーが心配」
「収納はたくさん欲しいけれど、どこにつくれば使いやすいか分からない」
家づくりで大切なのは、人気の間取りをそのまま取り入れることではありません。
今の暮らしで困っていることと、これからどんな生活をしたいのか。
そこから間取りを考えていくことで、ご家族に合った家事動線や収納、部屋同士の距離が見えてきます。
「自分たちの場合は、どんな間取りが合うのだろう?」という段階からでも、ぜひお気軽にご相談ください。